栗の栄養をあますことなくいただける、渋皮煮。
特に渋皮に含まれる「タンニン」には抗酸化作用があり、老化や生活習慣病を予防が期待できます。
私自身は、以前に冷凍栗を使って後悔したことから、(詳しくは関連記事へ)

しっかり時間をかけて、丁寧に作る派に。
年に1〜2回しか作らないのに、横着してどうするんだって思うから。
手間ひまも楽しみながら作ります。
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【栗の渋皮煮の材料】
- 栗
- 砂糖 栗の重さの70%
- ブランデー お好みで
砂糖のみだとシンプルな味わい、ブランデーを入れると洋風の味わいに。
栗は、失敗することも想定して、希望の個数より多めの栗を用意しておきます。
買ってすぐにボウルに開け、軽く洗って水に浸して冷蔵庫へ。
半日ほど浸けておくことで、虫・乾燥対策になる他、鬼皮をむきやすくします。
すぐに調理できない場合は、水に浸けた後、水気を拭き取ってキッチンペーパーで包み、袋に入れて冷凍庫へ。(おすすめはしない)
【栗の渋皮煮の作り方】
1. 水に浸けておいた栗を沸騰したお湯に入れ、触れる温度になるまで放置する

少しでも鬼皮をやわらかくして、むきやすくします。
放置時間は10〜15分くらい。
2. 座の部分を残して鬼皮をむき、水に浸ける

むき方のコツは、ツルツルの部分と座(下のザラザラした部分)の間を包丁で軽く削ぎ、刃で引っかかりを作ること。

そして、渋皮煮を失敗しないコツは、最初に座の部分までむいてしまわないこと。
むいた栗は乾燥しないように水に浸けておきます。
※渋皮が破れてしまったら…?
1cm未満の破れであれば、そ〜っと取り扱えば大丈夫です。(5回以上煮こぼすレシピでは耐えられないかもですが)
3. 鍋に栗とかぶるほどの水を入れ中火にかけ、沸騰したら弱火にしてアクをとりながら10分煮る

変色するので、アルミ鍋は使わないように。
4. 鍋に水道水をゆっくり入れながらお湯の温度を下げ、栗を取り出して座と筋を取り除く

栗に衝撃を与えないように、やさしく取り扱うこと。
座と筋を取り除いたら、乾燥しないようにまた水に浸けておきます。
煮る間に筋は自然に取れるので、神経質に取り除かないでOK。
5. 鍋に栗とかぶるほどの水を入れ中火にかけ、グラグラする手前で弱火にして20分煮る
グラグラさせると割れや煮崩れの原因になるので注意。
6. 鍋に水道水をゆっくり注いで、水を入れ替え、栗の筋で気になるものは取り除く
7. 5〜6をもう一度繰り返し、栗を取り出して重さを計る

ここまでが栗のアク抜きです。
8. 鍋に砂糖と水を入れ、砂糖をある程度溶かしてから栗と栗がかぶるほどの水を入れる。落とし蓋をして弱火で20分煮る

渋皮が破れてしまった栗は、崩れてなければお茶パックで包んで、一緒に煮ます。
落とし蓋は、真ん中に穴を開けたクッキングシートでOK。
ブランデーを入れる場合は、火を止める直前に入れると香りよく仕上がります。
9. 火をとめて粗熱をとり、一晩寝かせたらできあがり
保存する場合は、煮汁に浸けた状態で。
煮沸消毒した容器で脱気すれば常温で1〜2ヶ月は保存できます。
ただ、お正月に食べたいわが家では、大事をとって冷凍保存しています。(その場合はタッパーでOK)
ちなみに、お茶パックで包んでいた、渋皮が破れた栗はどうなったかと言うと…

この通り、おいしくできました。
そ〜っと取り扱うこと・ゆっくり火を通すことで、煮崩れが防げ、煮汁も濁りません。
重曹を使うレシピでは難しいかもしれないので、手間ひまをかけるメリットだと思います。
【レシピカード】
※個人使用に限り、ダウンロードや印刷して使っていただいてOKです。
なお、レシピは予告なしに変更する場合がありますがご了承ください。
